ToriAheadsは、1つのフォームから、予定表、アドレス、ToDo、メモの4大標準アプリのデータをエントリ(だけが)できるツールです。
例えば、「明日の10時に電話してね。番号は、xxx-xxx-xxxx」なんて用件のとき、とりあえず、名前と電話番号を入れておいて、後から予定表とアドレスに登録するなんて事ができるわけです。
更に、急いでいる時は、手書き入力モードで走り書きしておいて、あとからそれを見てデータを登録しておく事もできます。
「取り敢えず」入力しておくような使い方を想定してToriAheadsという名前になっています(かなり不評ですが)。
3歩歩くと忘れてしまう鳥頭な人(作者のこと?)のためのツールということも念頭にいれてToriの部分はもろにトリになっているという説もあり。
最新版は、ABplus palmwareで公開しています。
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こんな感じで、入力します。 |
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手書きモードはこんな感じ。モードの切り替えは、アイコンのタップで行います。 消しゴム機能もつきました。 カラーデバイスでは、色も選べます。 |
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手書きモードではサムネイルもあり。 |
アーカイブに含まれるToRi.prcをHotSync等でインストールしてください。
TnGO.prcは、他のアプリを呼び出す際に使用するユーティリティです。御使用の際には
tngo.htmlをよく読んでください。
PR5の時点で、TnGO.prcもバージョン・アップしているので、PR5以前に添付されていたTnGO.prc()を使用している場合は、必ずTnGO.prcもインストールしてください。以前のものに対して、互換性がある(機能を追加しただけ)ので、TnGO.prcを利用している他のアプリには影響ないはずです。
ToRi_classic.prc、ToRi_tempSpecial.prc、ToRi_telSpecial.prcは、カスタマイザのサンプルです。お好みでインストールしてください。
PR5で、登録後の動作のリストが変更されているため、PR5以前に添付されていたカスタマイザを使用している場合は、必ず、新しいものをインストールしてください。IDを全部付け替えたので、古いカスタマイザは無効(選択してもオリジナルとかわらない)になっています。
以前のToriAheadsを使用している場合、最新リリースのToRi.prcを起動した時点で古いデータはすべて削除されますので、ご注意ください。
日付の入力については、日付部分をタップすると、「Today」「Tomorrow」「One
week later」「No date」「Chose Date..」というリストが出てくるので、そこから選びます。「Chose
Date..」を選んだ場合は、日付を選択するダイアログが出てくるので、そこで日付を指定します。
これは標準のToDoの操作に倣っています。
時刻については、時刻部分をタップすると時刻を選択するダイアログが出てくるので、そこで、時刻を指定します。これは標準の予定表[Datebook]と同じです。
右端の[KP]アイコンをタップすると、テンキーパッドが表示されます。
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これは、任意のフィールドで使用することができます。
# といっても、Phone以外では使い道がないようなきもする。 |
また、飛ぶ/飛ばないの他に、登録後自動的にデータを消去することも選べるようになりました。さらに、実行時尋ねるという選択肢も用意し、それをデフォルトにしました。
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Touch'n Go!が有効の場合、 また、この場合、入力欄をすべて空欄にしてアプリボタンをタップすると、普通にアプリが起動します(特定のレコードには飛ばない)。 |
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Touch'n Go!が無効の場合、 押しピンアイコンをタップすることで、そのままか、消去するかを選択できます。 |
この選択は、ToriAheadsが動作中のみ保持され、起動時にはデフォルトの設定に戻ります。これは、作者の経験上、設定を切り替えたことを忘れて使ってしまい、意図した動作にならないとかなり悲しい事態になるということに基づいています。
これは、かなりわずらわしいという要望があったので、最後に指定した状態を次回起動時も保持するようにしました(てゆうか、起動時に強制的に戻していたのやめました)。
Timeが入力されていれば、その時刻の予定とし、No Timeであれば、時刻無しの予定となります。
Placeが入力されている場合は、
用件@場所のような形式で、用件が登録されます。 これは、作者がそういう記述方法をよく使っていることに由来しています。
Note/Commentに入力してあれば、いわゆるコメントがつきます。
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Date,Timeは無視されます。
Phoneに入力してあれば、最初の電話番号として登録されます。
Note/Commentに入力してあれば、いわゆるコメントがつきます。
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右端のアイコンをタップすることで、姓、名、会社名のうちのどれにデータを入れるかを選択できます。 |
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右端のアイコンをタップすることで、電話の種類を選択できます。 |
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→ | ![]() |
Placeが入力されている場合は、
用件@場所のような形式で、用件が登録されます。
Dateが入力されていれば、期限つきのToDoになります。
Timeは無視されます。
Note/Commentに入力してあれば、いわゆるコメントがつきます。
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右端のアイコンをタップすることで、優先順位を指定することができます。 |
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Name/Desc.、Phone/Placeが入力されていれば、それぞれ先頭行に挿入された形で登録されます。
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ここで入力された手書きデータは、左上部分に縮小表示されますので、それを見ながら、データをエントリする事も可能です。
モノクロ・デバイスではEraseで消しゴム、Drawで手書記入になります。カラーデバイスの場合は、Eraseで消しゴムなのは、変わりませんが、手書の際に4色(デフォルトでは、赤、青、緑、黒)か選んで、記入することができます。
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手書フォームは カラーとモノクロではちょっと違う PR5以降では[Del]ボタンが[Clr]ボタンに変わっています。 # スクリーンショットを取るのが面倒で直してません |
PR3から9枚を超える数の手書イメージを扱えるようになりました。
グラフィティの「改行」によるイメージの選択を行う際に、それが最後のイメージである場合は、新たにイメージが増えます(最大99枚まで)。あるいは、メニューの「Image」→「新規イメージ」で、現在位置に新規作成したり、「Image」→「末尾に追加」で追加作成したりすることができます。
この場合でも、タブやサムネイルは、9枚しか扱えません。上下ボタンやJogDialで移動してください。
不要になったイメージは、メニューの「Image」→「削除」で削除することができます。あるいは、[Clr]ボタンをタップするか、メニューの「Image」→「クリア」で白紙に戻すことができます。
現在、入力してある内容をTemplateととして保存し、後にまた使いまわすことができます。
Name/Desc.、Phone/Place、Note/Commentのいずれかに記入した状態で、メニューから「Template」→「Templateに保存」を選択することで、保存されます。
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Templateメニュー |
保存したTemplateを再利用したり、削除したりする場合は、メニューから「Template」→「Template選択/削除」を選択することで、表示されダイアログで使用するTemplateを選択し、「選択」または「削除」ボタンをタップします。「選択」をタップした場合は、保存されていた内容が、現在の入力欄などにコピーされます。「削除」の場合は、保存してあるTemplateが削除されます。
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Template選択/削除ダイアログ |
Jog押しで、これらの機能を使用することができます。
入力欄がすべて空欄、もしくはテンプレートから選択後なにも変更していない場合は、Templateの選択/削除ダイアログが現れ、何か入力されている(変更している)場合は、Templateとして保存します。
カスタマイザを追加インストールすることでToriAheadsのLook&Feelを変更することができます。原理的には、Localizerと同じで、最後に開いたリソース・データベースから順にリソースを探すという、PalmOSの挙動(仕様なのかどうかは知らない)を利用しています。
それをアプリが自前で管理しているところと、そのために、複数のものを選んで使用できるという点が、Localizerと異なっています。
カスタマイザの選択や削除は、メニューの「Option」→「Customizer選択」、「Customizer削除」で行います。
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選択でも、削除でもこんな感じでリストが出てくる |
サンプルとして、以下のようなCustomizerを同梱しています。
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ToRi Classic style(ToRi_classic.prc) PR2と同じような感じになります。 |
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ToRi large template dialog(ToRi_tempSpecial.prc) 通常のLook&Feelは変わりませんが、Templateの選択ダイアログがスクリーン一杯に大きくなっています。 |
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ToRi Optimized for telephone(ToRi_telSpecial.prc) 電話番号入力に特化したカスタマイザです。 |
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ToRi large description(ToRi_descSpecial.prc) Description欄を3行にしたカスタマイザです。 Name/Desc.に60バイトまで書き込めます。 |
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ToRi for Professinal(ToRi_professional.prc) 入力欄を目一杯広くしたカスタマイザです。 Description欄を2行にしてみました。 |
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ToRi english caption(ToRi_english.prc) 日本語部分をすべて英語にしたカスタマイザです。 # でも、英語自体はいいかげんな訳です。 # 本当に通じる英語になっているかどうかは、作者も知りません。 |
PR2、では慌ててPalmOS3.5対応を行ったという事情もあって、手書のイメージを自前で白黒2値にするというえらく手間のかかる作業をしていたため、手書きイメージの切換にもたつきがあったのですが、PR3では、PalmOS3.5の流儀にあわせて、Bitmapリソースのフォーマットで保存するようにしました。そのため、カラーの場合などはイメージの保存に使用するメモリ量がかなり増えています(単純に考えても従来の8倍以上の大きさ)。ただ、カラー・デバイスは搭載しているメモリも大きくなっているので、それほど深刻に考えないことにしています。
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PalmOSは、3.5以降で、正式にグレイ・スケールとカラーに対応したのですが、まぁいろいろあって、モノクロ・デバイスは、モノクロとして扱っていたのでした。 そこで、今回は、グレイ・スケールも使えるようにしてみました。PalmVxユーザ(作者含む)やモノ・クリ ユーザ向けです(PalmOS3.5未満は相変わらず、単色モノクロ)。 # もともと、こうするつもりだったのが、 # うまくグレー・スケール・モードにできなかっただけだったりする |
N700以降のCLIEでは、320×320という画素数を使えるようになっていて、このような環境で使用すると、色の選択の時に、座標の計算を間違えて(実は色の選択は、選択ボタン上に表示されているBitmapの色を拾っていたりしていて、カスタマイザで使用できる色を変更できるようになっていたりする)、手書きができないという不具合があったので、いわゆるハイレゾに対応させました。
CLIE用SDKのハイレゾAPIを使用しているので、HandEraの場合については考慮していません。
# HandEraは持ってないんで、実際のところどうなるのか確認できていません。
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こんな感じ。 書き込める情報量も4倍になって、なかなかGoodです(<自画自賛)。 |
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モノクロでハイレゾな機種(T400)の存在を知らなかったので、不具合報告を受けて慌てて対応(苦笑)。 # だって、ビンボでTシリーズ買えないから # 悔しくて情報収集してなかったんだもん。 |
一部、PalmConputingのデベロッパー・ゾーンで公開されていたExamplesのソースを流用しています(今の、PalmOSデベロッパ・プログラムだと公開してないみたいです)。
Copyright (C) 1998 ABplus Inc. kazhida.
Portions copyright c 1998 3ComCorporation or its subsidiaries.
All rights reserved.
手書き入力部分については、漆畑広樹さんの「ここまでできる!Palm/WorkPadプログラミング」を参考にさせていただきました。
標準アプリに飛ぶときのテクニックについては、山門さんのApptViewerDAを参考にさせていただきました(感謝)。
この機能は、Touch'n Go!に移行しましたが、謝辞のみ残しておきます
入力専用のアプリという発想は、もともとは、みやがきさんから作者にお寄せいただいたものです(感謝)。
作者の趣味とかが入って、こんな感じになってしまいましたがどんなもんでしょう>みやがきさん。
メイクし直すにはPRC-Tools2.0環境と最新のpilrcが必要です。
添付ソースそのもの、およびそれを改造して(または改造せずに)メイクしたものを再配布することは禁止させていただきます。
Examplesから流用したソースについては、配布はできないようなので、添付ソースから外しました。上記のデベロッパー・ゾーンから無償で入手できますので、別途入手てください。
使用している型や関数は、ほぼすべて????DB.c、????DB.hに定義してあります。
一応、盛り込みたい(のと要望のあった)機能は、ほとんど盛り込んだので、バグ報告がないようであれば、あとひとつの未実装機能を追加して、正式リリースとしたいと思っています。
「入力欄の入力状態に応じて、普通にアプリを起動するとか、不足があるとかがわかるようなインターフェースが欲しい」という要望があって、それを実装するために工夫しているのですが、かなりサイズがでかくなってきている(デバッガ用のスタブを入れると普通にはリンクできないとこまできてしまった)ので、コードをシェイプアップしてから、盛り込む事にします。
Jog押しによるTemplateの操作について、問答無用でどちらか(保存または選択)が実行されてしまうのですが、どちらが実行されるのかは、ユーザにはよくわからないというのが実情です。
そのため、何らかのフィードバックを与えるのと、キャンセルできる方法を付け加えようと思っているのですが、これもまだ、手をつけてません。
Phoneの姓、名、会社名をなにか区切り文字で区切ることによって分離して格納できるようにして欲しいという要望もありましたので、検討中です(アンケート参照)。
# これは、姓、名、会社名の区切りを「/」、読みの区切りを(空白)という感じが
# 優勢で、今のところこの方向で行こうと考えています。
コードのシェイプアップの一環として(および安全性確保のため)、Customizerのメンテを別プログラムにするつもりです。ただし、ToriAheads自体からシームレスに使えるものになる予定なので、使い勝手は悪くならないと思います。
# これについては、今回のリリースで布石を打っておきました(内部的な変更のみだけど)。
# あぁ、また大改変になってしまう。まだしばらくはPreviewReleaseが続きそうだぁ。
# PalmOS5のエミュレータでは動かなかったし(T-T)。
## といいつつ、1年以上ほったらかしにしていたのですが、当方もいろいろと事情がありまして、
## 「のんびり待っててください」としか言いようがありません。
## 今回のリリースも、とっとと修正しなければならない不具合対応がメインだったりして、
## 本当に、申し訳ありません。
手書画面をもっと広くして欲しいという要望もあったのですが、
今のサイズを変更することはできません。
てゆうかToriAheadsで手書メモ・ソフトとしての機能を充実させる意思はありませんので、そのあたりは、ご了承くださいませ。