- KDIC DA とは
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KDIC DA を使うと、現在のアプリケーションを終了させずに辞書を引くことが
できます。たとえばこんな感じです。
つまり、Palm 上で擬似的にマルチウインドウ動作を実現できるわけです。
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このような仕組みを提供する、DA(Desk Accessory)の詳細に関しては、
DA の作者山田さんのページ
や、
山門さんの DA のページ
をぜひご参照ください。
- 動作環境(重要)
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KDIC DA に限らず、DA の起動には DA Launcher が必要です。
DA Launcher としてはいろいろなものが公開されていますが、
山門さんの DA のページにまとめられています。(DA Launcher に
限らず、たくさんの種類の DA アプリケーションが分野別に分類されて
います。)
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DA Launcher の多くは、
HackMasterを必要とします。
必要に応じてインストールしてください。
(注意: HackMaster はシェアウエアです。
継続使用には登録をお忘れなく!)
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また、KDIC DA は Preference 設定などをスタンドアローン版の KDIC に
任せていますので、必ずスタンドアローン版の KDIC も一緒にインストール
しておいてください。
もちろん、KDIC 用辞書もインストールしておいてください。
- インストール方法
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他の Palm アプリケーションと同様に、kdic_da.prc を Palm に
インストールしてください。
- KDIC DA の使い方
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メモ帳、Doc Reader などなどのアプリケーション上で、辞書引きしたい
単語をタップして、キャレット(カーソル)をその単語上に置いた後に
KDIC DA を起動すると自動的にその単語を切り出して、
訳語をポップアップウインドウ上に表示
します。
KDIC DA の起動方法は、それぞれの DA Launcher によって異なりますので、
それぞれのドキュメントをご参照ください。
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スタンドアローン版の KDIC と同様に、ポップアップウインドウの
下の方にある「W:」フィールドに単語を直接入力して検索することも
もちろんできます。
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前後の単語を見たい場合には、上下ボタンを使ってください。
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KDIC DA を終了したい場合には、KDIC DA の外側のスクリーンのどこかを
タップしてください。
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辞書を切り替えたい場合には、辞書切り替えコマンドストロークを使うか、
メニューから辞書を切り替えることができます。
- コマンドストロークによる辞書切り替え
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コマンドストロークを入力するには、グラフィティ領域で、
左下から右上に斜めにストロークを描きます。
コマンドストローク0〜コマンドストローク7で辞書を切り替えることが
できます。
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番号と辞書の対応関係は、辞書切り替え時に一瞬新しい辞書名が
表示されますので、そこで確認できます。
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また、スタンドアローンのKDIC上でも対応関係を確認できます。
メニュー -> オプション -> 辞書 を選択すると、辞書の一覧が
表示されます。一番上の辞書が0に対応し、2番目の辞書が1に対応し...
という関係です。
- メニューからの辞書切り替え
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メニューボタンをタップして、オプション -> Dic0〜7 で
辞書を切り替えることもできます。
- 詳しい使い方
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* KDIC DA のウインドウは移動することができます。KDIC DA のウインドウ
内でペンをドラッグすればそれに沿ってウインドウも移動します。
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* 通常はキャレット(カーソル)を単語上に置いて KDIC DA を起動するだけで
うまく単語を切り出してくれると思いますが、思ったとおりの
切り出しをしてくれない場合には、
単語を選択(タップ & ドラッグして反転表示させる)してから KDIC DA を
起動してください。
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* また、画面上で一文字だけが選択されている場合でも KDIC DA はその
前後の文字を調べて単語を切り出します。キャレットをそこに置こうとして
誤って一文字選択してしまうような場合が結構多いため、こういう仕様に
してあります。
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*
コマンドストローク + 'Z' で、検索語の大文字小文字変換と
再検索ができます。たとえば単語が「Alias」だった場合に、
コマンドストローク + 'Z' を入力するたびに
Alias -> alias -> ALIAS -> Alias ...
と検索語を変換します。
- 便利な DA Launcher
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私は今関さんの
Button DA Hackを使って、Calc ボタンに KDIC DA の起動を割り当てて
います。これを使うと:
- *メモ帳などで単語上にキャレットを置く
- * Calc ボタンをタップする
の2アクションで辞書を引くことができて大変快適です。
- Preference など
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KDIC DA は、スタンドアローン版 KDIC で設定されている次の Preference を
引き継ぎます。
- Scroll One line (Main mode)
- Try lower case on search failed
- Disable incremental search
また、スタンドアローン版 KDIC でラージフォントが選択されている
場合には、KDIC DA でもラージフォント表示されます。
- 登録コードの入力方法
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KDIC DA は、スタンドアローン版 KDIC と登録コードを共有します。
スタンドアローン版 KDIC で登録コードを入力すれば、KDIC DA も制限解除
されます。
- 制限
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一部のアプリケーション(Mail の Inbox 画面など)画面では、
キャレット位置による単語の切り出しや、単語選択による
一発検索機能が動作しません。これはアプリケーションの構造に
よるもので、KDIC DA 側では対処できそうにありません。
この場合には、単語を選択した後に、ショートカットC (Copy)または
メニュー -> 編集 -> コピー によってクリップボードに単語を
コピーした後に KDIC DA を起動してください。
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スタンドアローン版 KDIC で設定した Preference/登録コード/フォント切り替え
などの情報は、一度 KDIC を終了しないと KDIC DA に反映されません。